interview

(第一回目はこちら→→)

sunakawa
司会者
こんにちは。おなじみ、バーチャル座談会司会のスナカワです。なんとかバー座第二回目を迎えることができました。ほほぅ。今回は時々自動のメンバーをゲストに迎え、次回公演「動物たちの冬」について、いろいろと話していきたいと思います。どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m
 
asahina usami suzuki-k sunakawa takahashi hidaka watanabe
asahina usami suzuki-k sunakawa takahashi hidaka watanabe
 
一同
よろしくお願いしまーす。
sunakawa
えーと、初日まであと…10日ですねΣ(゚Д゚) 前回のバー座から約3週間ほど経ちましたが。
asahina
さて、動物はあなたの中に定着しましたか?
usami
日々まだ定着度合いのブレはありますが、しています。自分に定着させた動物のオスをも見る目が変わりました。
suzuki-k
定着と言っていいのかわかりませんが、ふとした時にマンボウになっている時があります。バスに乗ってる時とか。歩いている時とか。さてこれを舞台上でやるパフォーマンスと考えた時に次にそこに必要なのは何なのか…。
sunakawa
だいぶ定着してきたかな。普段なかなか使えない感覚が少しずつ敏感になってきたような気がします。でも、まだまだ。もっと。知れば知るほど面白いね、動物って。ヒトを見る目も変わってきたような気がします。
takahashi
うん、もっともっと動物になりたい。ちなみにアサヒナさんは一番好きな動物はなんですか?そして理由も聞きたいな。
asahina
ヌー。肉食動物に惜しげもなく食べられるから。
hidaka
一年のほとんどを移動していて、行く先々で肉食動物に狙われるんやって。一年に一頭の出産じゃ、いなくなっちゃわないのかな・・。
動物は、はい、随分定着してます。どう見えるんでしょうね、楽しみです。
watanabe
なるほど。みんな動物について注目する視点が違ってておもしろいね。マンボウが3億個も産卵するって話、印象的だったな。
あ、私のなかの動物はまだまだ定着できてません、がんばります。
asahina
おなじくひとりひとりに聴きます。
シーケンスはどのように発想し、どのように形になってゆくのですか?
usami
自分の気になってることと、シーケンスのテーマを結ぶのが最初。何か確信を得られるもの探しです。
suzuki-k
過去の経験から行くと、まず朝比奈さんから提示されたテーマとなるキーワードがあって、そこからどんな面白いことができるかを考える、というのが発想の基本でした。しかし今回でいうと、ここまでのリハでは、テーマから発想することにこだわりすぎたかもしれないという反省があります。まず、自分としては何がやりたいのか。舞台上で何を見せたいのか。どうしたら面白いのか。ここをもっともっと考えなければなりませぬ。最近稽古で駄目だしされた時のキーワードは、「切実さ」。確かに切実な身体は見てて面白い。それは、子供を見てる時の面白さに似てる。動物感に溢れてる。
sunakawa
イメージ有りきの場合と、こういうテーマのシーケンスが作れたら全体の作品の一シーンとして面白いんじゃないかなって、テーマ有りきの場合があります。頭で考えているのを実際にやってみると、そこにはあれ?あれ?って、ギャップがあることが多い。そのときに、頭じゃなくて身体の感覚とか自分の経験の置き換えみたいなことがうまくできると、形になっていく気がします。
takahashi
最初に場面を想像してる。バーッて落ちたらきれいだろなーとか、面白いだろなとか。だけどそれじゃ難しくなってきて、切実とか衝動とかを契機にしていく。
hidaka
やっぱり自分の凄く知ってる事からスタートしていくでしょ。それにこだわれて、こだわれて、こだわれて、思いもよらないところまで行けた時にシーケンスができてる。
watanabe
まずイメージの段階ではCGやサーカスみたいな大胆な映像を思い描いてしまいがちで、でも実際にカタチにしたときには大きなギャップが結構あって。そのなかで実際的なことを拾いながら、なおかつ面白いと感じた小さなことを膨らめていくような感じでしょうか。
hidaka
そういえばコウスケのあのシーケンス、最高だったね。でも最近疲れてる様子、大丈夫?
suzuki-k
以前に比べて夜の作業が持たなくなってきました。意識が。これも老いなんですかね。なので、最近は、「ダメだ!」と思ったら寝て、朝に作業するように心がけています。
sunakawa
時々自動の高齢化の波、結構深刻ですよね。ざばーんざばーん。
usami
今回の稽古場、若者から老人まで集ってます。それって、初老の私には面白いじゃ。
sunakawa
今回は、今までとはだいぶ違うタイプのダンスがちょこちょこでてきそうですね。
watanabe
各自オリジナルの振付を考えたんだけど、その人独特のカウントの取り方やこだわるポイントが違ってておっかしいなぁ。
sunakawa
ほんと。それぞれのキャラクターが大いに発揮されてるよね。私にはその振付が、その人の喋り方と共通点があるように感じられたりして、密かに面白がってます。
takahashi
毎度おなじみトゥシューズを今回も履くけど、だんだん、不自由感よりも立ったときのスキッとした気持ちが上回ってきたよ。
watanabe
踊ったるぜぃ!
takahashi
宇佐美さん、和子さんは今回下駄を履くけど、下駄の感覚ってどうですか?
usami
さほど違和感は無し。この公演が終わっても履くようにしたいです。でも購入の際はわけもわからず買ってしまいましたが、買ってみたら和子さんの方が小振りでかわいい。いいな~。こっそり取り替えたい。
hidaka
もう随分、なじんでるよ。かなり止まれるようにもなったし、面白くなってきた。まだまだやることがあるな。
sunakawa
前回のバー座のときは音楽がまだでてきてなかったけど、ついに…!
suzuki-k
ようやく音楽の稽古が本格始動しました。ふふふ、みなさんおまたせ。ガンガン行きましょう。でもまだあと数曲残っているの。頑張るの。ふふふ。
hidaka
今回の音楽、凄くドラマチックだったり、かわいかったり、家に帰って口ずさんだりしちゃうね・・・。
watanabe
私は「たのしいよ」が特に好き、歌詞も曲の雰囲気も。
sunakawa
私は稽古場への移動中、iPhoneで聴きまくって、口ずさんでいる曲があります。正直、こうきたかー!!って感じ。今回音楽はどんな風に展開するんだろうって楽しみにしてたから、いい意味で裏切られた感じで、面白いです。私は朝比奈さんの歌詞がとても好きなんだけど、何から着想することが多いですか?そして言葉にしていくときにどんな感覚を使っていますか?
asahina
いま、構成案2稿のことであたまがいっぱいで、そんなことまであたま回らねえ。あ、すみませんちょっと不良老人でました。いや、ほとんどオートマチックね、それがそもそも時々自動の自動の意味じゃねえか。あ、すみませんまたでました不良老人。
usami
コースケへ質問。
今回できた曲で特に気に入っている曲があったら、その曲と理由をおしえて下さい。
suzuki-k
「みどりのリボン」です。毎日頭の中でループしてます。僕は自分の曲でそういうことがあまりないので相当気に入ったということでしょう。あと、この曲は今回挑戦している「貧しい音楽」の制約の中で、驚くほどすらすらと「あ、こうすればいいんだ!」ってできた曲です。ケージ的なやり方も混ぜてますので、ある意味奇跡の産物です。あ、ちなみに貧しい音楽というのは、音楽的に貧しいということではなく、貧乏だから手元にあまり材料がない、だけど頑張って面白い音楽を作る、という意味です。
usami
そうか。いままで特に本番前にこういう質問改まってきいたことなかったから、興味深いなぁ。
takahashi
私はアコーディオンやウクレレを弾くんだけど、みんながブーブー吹いてるのみると、いつもいーなーって思う。なんか潔い楽器だよね、管楽器って。
hidaka
私、今回、ルイ・ジョーダンみたいなサックス吹きたいと思ってんの。
watanabe
へぇー楽しみ!こっちは今回トランペットが三人もいるんだぜぃ。
takahashi
アコーディオンは一人だぜ。ウクレレは地味に時々内でブームなんだぜ。
sunakawa
映像はどうですか?撮影は一昨日、クランクアップしましたねε-(´∀`*)ホッ
suzuki-k
映像の撮影楽しいです。なんかすごく面白くなりそう。
watanabe
この間の月島のロケは面白かったわ~エピソード満載で。多くは語れないけど。
sunakawa
撮影アシスタントとしてロケに同行することが多かったんだけど、おもしろいです、映像!私は普段は写真しか撮らないんだけど、今回ちょっとムービーに興味でてきちった。。。
usami
ビビへ質問。
映像出演してもらった少女たちの衣装はまさにイメージどおりにできあがったのではないですか?やったーと思った瞬間ありましたか?
asahina
お父さんのYシャツとクラシック・チュチュという異種をものの見事にミックスしてみせたという意味で、ボクの代表作です。コスチューム・デザイナーとしてもやっていけるという自身がつきました。セツ・モードセミナーって入るの難しいのかな。ボクの次男がセツ卒なもので、デザインやるならセツかなと思ってまして…え、ごめん、構成案2稿のことであたまがいっぱいでなんかへんなこといった。
takahashi
最近の時々自動は衣装のカラーが統一されてるけど、さぁて今回は何色でしょう?うふふ、お楽しみに!
sunakawa
時々のメンバーは基本的にパフォーマーとスタッフを兼ねていますね。その辺のことはどうですか?
suzuki-k
今回僕は音楽とパフォーマンス以外にものすごく重要な任務を任されております。作品の、技術面でのキモ。日々勉強中です。ああ、怖い!でも実現したい!!
watanabe
これがソフトとハードの両面で実現したら、すごいおもしろいと思うなあ。きっと実現しちゃうね。
suzuki-k
みなさんに質問。
パフォーマーである自分とスタッフである自分とはどう折り合いをつけていますか?また、やっててこんなことが楽しいとか辛いとかそれ以外とかなんかあれば教えてください。
asahina
どっちもたのしいから折り合いつける必要ねえんだよ。あ、また、すみません。
usami
時々自動をやるというところでは、折り合いもへったくれもないです。作品への理解度が深くなるのは良いが、使う頭、身体が違い、とまどうこと多々。
sunakawa
どう折り合いつけようとか考える余裕もなく、やってますね、ははは。現に今このバー座の作業しながら、あ、あれもまだできてない!とか、うたの練習しなきゃ!とか…焦ります。ひとつひとつのことに時間がかかるタイプなんで、理解や作業の遅さに自分で愕然とするのが辛いにゃ。
takahashi
折り合いつかないですね。
hidaka
スタッフワークに協力してくれる人がいて、パフォーマーとしてはゲストがいて、協力作業というのが面白いと思う。時々自動のメンバーはフル稼働してるけど、それ以上の頭、力が合わさってこそ出来る公演、感動するよ。
watanabe
特に楽しいのは新しい人にいろいろ会うときだな。スタッフワークは作品のハードを形作るために必要不可欠という意識っス。
sunakawa
ふんふん、もうちょっと突っ込んで聞いてみたい気もしますが。これから稽古なんで、バー座第2回目、この辺で締めたいと思います!これから初日まで、アクセル全開で作品にむかっていくことになると思いますが、みなさん、作品のオススメポイントやセールスコメントを一言ずつお願いします。
asahina
とにかく、時々自動の現在が溢れかえった作品となるでしょう。音楽は久々に現代音楽から離れてフツーにポップです。パフォーマンスはどれも意表を突くものばかり。そしてなんといっても映像が素晴らしい、いろんな意味で…。
usami
今回は今まで以上にフィジカルです。毛穴開いて客席にお座りください。
suzuki-k
今回、稽古してて、やってる僕達のわくわく感がものすごいのです。これは、作り手側の感覚ですが、そしてそれを観る側からも面白く感じるように仕上げていくのが僕らの仕事ですが、ともかく、ものすごく面白い作品になる予感に溢れてますので、ぜひぜひ観に来てくださいませ!
sunakawa
ぎゅぎゅーっと濃縮された時間がたちあがりそう。なんだこれ!?って未知のゾーンに突入する感じ。
あと、今回はオマケにゲストを迎えたアフタートークを3回やりますよ。どんな話が飛び出すか、個人的には楽しみ!
takahashi
ガンガン進む映像とパフォーマンスです!取り残されたらおしまいだぜ!
hidaka
ロビーで黒木さん(チラシやキャストの似顔絵画伯です)と次郎さんの展示をやりますよ。数日前、次郎さんちで少し絵を見せてもらったけど、良い感じでした。
watanabe
楽しみー!仙川って実は新宿からさほど遠くないからねー!最近どんどんお洒落な店が増えて注目されてる街だよ。 ぜひ遊びにきてほしいな。
sunakawa
はい、では『動物たちの冬』特設サイト特別企画、バーチャル座談会、第2回をもって終了とさせていただきます!お楽しみいただけましたでしょうか?みなさま、劇場でお会いしましょう(^^)/~~~
では解散!時々メンバーは稽古にかかれ!